山形市内で観光介助ボランティアモニターツアーを実施しました

2024年12月12日(木)、今年度の山形県観光介助ボランティアの集大成として、山形市内にてモニターツアーが開催されました。観光地におけるアクセシビリティ向上と、障がい者や高齢者も楽しめる観光を目指し、貴重な学びの機会となりました。

モニターツアー概要と行程

日時:2024年12月12日(木) 9:15~17:00
参加者:35名
場所:山形市内(霞城公園・文翔館・山寺・平清水焼 七右ェ門窯 他)

今回のモニターツアーでは、山形市内の観光スポットを巡り、アクセシビリティの課題や改善点を現地で確認しました。

各スポットでの学び

1. 霞城公園:多目的トイレと砂利道の課題

霞城公園では、多目的トイレの見学や観光ガイド「霞城まちなみ案内人」の案内で園内を散策。

  • 学び:車いすの走行に影響する段差や砂利道が多く、また目が不自由な方の案内にも工夫が必要。
  • 課題:多目的トイレは整備されているものの、導線が遠くアクセスが困難との意見がありました。


2. 車いすリフト付き観光バス:移動の快適性

車いすリフト付きのバスを利用し、車いすのまま乗車が可能に。車内には最大6台の車いすが格納でき、座席の配置変更も柔軟です。

  • 学び:車いすの固定には時間が必要なため、余裕ある行程を組むことが重要。
  • 快適さ:健常者と同じ目線でバス旅を楽しむことができたと好評でした。


3. 文翔館と山寺:冬の風情とボランティアの支え

  • 文翔館:歴史ある建物の見学で、観光の学びを深めました。
  • 山寺:雪道や砂利道では、ガイド「きざはし会」のサポートが大きな助けに。ボランティアの手慣れた誘導により、参加者は話を聞くことに集中できました。


4. 平清水焼 七右衛門窯:絵付け体験で思い出作り

急な階段がある体験スペースも、スロープ設置により車いすでの参加が可能に。

  • 学び:体験型観光は思い出に残りやすく、アクセシブルな環境整備が観光の質を高める。

参加者の声と今後の課題

全行程終了後の意見交換では、ソフト面(観光介助の技術)とハード面(設備の整備)の両方に対する意見が多く挙がりました。

山形県には素晴らしい観光資源があり、障がい者や高齢者も健常者と一緒に楽しめる観光を目指して、今後も改善と検討を続けていきます。


誰もが楽しめる山形観光へ

今回のモニターツアーは、観光介助ボランティアの活動を実践し、現場の課題を共有する貴重な機会となりました。山形の観光地がさらにアクセシブルになり、すべての人が安心して楽しめる観光地づくりを目指して、今後も努力を続けていきます。


山形市内の観光スポットで学び、体験するバリアフリー観光の魅力を、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA