令和6年8月23日(金)10時より、ほほえみの宿滝の湯にて、山形観光アカデミー並びに公益社団法人山形県観光物産協会主催にて、「トップセミナー」を開催致しました。
講師には、令和5年7月まで観光庁長官を務められました、和田 浩一 氏をお迎えし、「日本・山形におけるアドベンチャーツーリズムの振興について」ご講演いただきました。
コロナ禍を経て、世界の旅行者は持続可能性への関心や、自然・アクティビティに対する需要が高まってきています。世界がサスティナブルな旅を求めている今、今後行きたい旅行先に日本が選ばれているそうです。その中で政府としては、地方を中心に、高付加価値層旅行者の誘致を促進するために、全国で11地域のモデル観光地を選定しています。
山形県はこのモデル観光地の継続検討地域として鶴岡・西川・庄内地域に挙がっています。森林が7割も占める山形県。自然を利用したアクティビティが豊富にあります。つまり、アドベンチャーツーリズムに最適というわけです。今後の課題として、「唯一無二なホンモノの体験+学び・発見」「コアバリューを付加した外国語対応」「情報の発信」などがあると和田氏は言います。
「成功している観光地はここである!」とまだハッキリ言えないアドベンチャーツーリズム。先駆けて、山形県が成功事例になるチャンスもあります。そのために付加価値を見出していけるよう、山形県が誇る自然をPRできる好機ととらえ、自然や食べ物の良さを全国へ、世界へ発信できるように精進して参ります。
講師の元観光庁長官の和田氏を始め、元国土交通事務次官の藤井直樹氏、初代観光庁長官である当アカデミー学長の本保芳明氏の3名が揃う滅多にない機会で、100名を超える多くの方に参加いただき、大変有意義なセミナーとなりました。
当アカデミーでは、今後も観光業に携わる皆様のためになるセミナーや講座を計画して参りますので、ぜひご参加いただきますと幸いです。