山形観光アカデミー令和6年度 第2回観光ビジネス基礎講座を下記日程で開催致しました。
山形会場 令和6年7月23日(火) 遊学館 第一研修室
庄内会場 令和6年7月24日(水) 東京第一ホテル鶴岡 孔雀の間
山形会場は41名、庄内会場は4名の受講生が参加されました。
第2回観光ビジネス基礎講座は、2部構成で開催し、第1部は「バリアフリー観光について」、第2部は「インバウンド英語講座①」でした。どちらの講座も現代に生きる私たちにとっては必要不可欠とも言える課題であり、受講生は真剣な眼差しで講師の話に耳を傾けていました。
「バリアフリー観光について」では、講師の加藤健一氏(山形バリアフリー観光ツアーセンター代表理事)が、筋ジストロフィーという病気を発症してから現在に至るまでの経緯やどうしてバリアフリーツアーセンターを立ち上げたのかなど実際の体験や経験を基にわかりやすく話してくださいました。
障がいを持った人へどのように接していくのがよいのか、固定概念で他人や事を考えていないか、改めて考える良い機会になりました。全国に200万人いるという”車いすユーザー”は、なんと”佐藤さん”(189万人)より多いのだそうです。毎日のように佐藤さんという苗字の方とはすれ違っているのに車いすユーザーの方とはなかなかすれ違いません。
どのようにしたら、障がいを持つ方や多種多様な人々がより良く暮らせるのかを考えるときが来たように思います。一人ひとりの心がけでバリアを無くし、よりよい社会や観光地の実現へ繋がるように日々考えていきたいですね。
また、第2部は、「インバウンド英語講座①」。実際に英語を母国語とする外国人をお招きし、自己紹介などを聞き取れるかやコミュニケーションがとれるのか実践的な講座でした。
講師の菅原明香氏(全国通訳案内士)は、「1時間30分の講座では英語力は伸びません。」とはっきりおっしゃいました。実際にそのとおりです。
2023年時点で英語人口は、15億人、その中で英語が母国語の方はなんと3.8億人しかいません。大多数が完璧ではない英語を話しているのです。完璧を求めるのではなく、言葉にする勇気さえあれば誰とでもどこでもコミュニケーションがとれることをわかってほしいと菅原先生は言います。
その言葉どおり、1時間30分の短い講座の後には、外国人と笑顔で話す受講生の姿がありました。今後はもっと積極的に、海外からのお客様を迎える勇気をもてる講座となったことでしょう。
一歩ずつ、成長していく受講生を頼もしく思いました。今後も受講生の成長の様子をお伝えします。